カルボカチオン転位について 公開日:12/07/2023 化学有機化学 諸言 アルケンの求電子付加がカルボカチオン機構であることは、どうしたら分かるか? 正確なことはわかっていない。 ここで考える機構は、既知の事実と全て完全に一致していることを示すことだ。 あらゆるデータが満足に説明されれば […] 続きを読む
マルコフニコフ則「求電子付加の配向性」を簡単に考える 公開日:12/07/2023 化学有機化学 基本 アルケンへのHX付加において、 Hはアルキル置換基がより少ないC原子につき、Xはアルキル置換基がより多いC原子につく。 実際の反応を見てみる 2ーメチルプロペンとHClとの反応で、2つの生成物が考えられるが、実際に […] 続きを読む
「有機化学」反応機構の矢印の書き方ルール 更新日:02/05/2024 公開日:10/07/2023 化学有機化学 はじめに 反応機構を書くときに、曲がった矢印を正しく使うためには基本のルールを知っている必要がある。 これから、反応機構における矢印の使い方を簡単に説明する。 ルール1 電子は、求核種(赤)から求電子種(青)に向かって動 […] 続きを読む
求核試薬か求電子試薬かを決める 更新日:12/07/2023 公開日:08/07/2023 化学有機化学 求核試薬(nucleophile) 求核試薬は負に分極した電子に富んだ原子を持っており、正に分極した電子不足の原子に電子対を供与して結合を生成する。 求核試薬は中性か、または負に帯電している。 例として、 アンモニア、水 […] 続きを読む
「一覧」色んな分子のルイス構造一覧 更新日:08/11/2024 公開日:07/07/2023 化学無機化学 リンク リンク リンク ルイス構造の描き方 ルイス構造は、原子の価電子をもとに、オクテット則に基づいて描かれます。 詳しい描き方はこちらをご覧ください。 BF₃ BF₄⁻ CCl₄ ClO- ClO₄- CO CO₃²⁻ […] 続きを読む
異種原子から作られる分子軌道について考える。 更新日:02/05/2024 公開日:06/07/2023 化学無機化学 まとめ 異核二原子分子は極性をもち、結合性軌道の電子は電気陰性度の大きい方の原子の近くに、反結合性軌道の電子は電気陰性度の小さい方の原子の近くにいる確率が高い。 電気陰性度の大きい原子 結合性分子軌道に大きく影響するのは […] 続きを読む
混成軌道一覧 更新日:02/05/2024 公開日:06/07/2023 化学無機化学 要点 同じ原子の原子軌道が互いに干渉して混成軌道ができる。 それぞれの混成の機構は分子の局所的な構造と対応している。 特徴 混成軌道は核間領域の振幅が強められているという意味で、明確な方向性を持つ。 方向性を持つのは、s […] 続きを読む
錯体に無色のものと色があるものの違い(鉄イオン、コバルトイオン) 公開日:06/07/2023 化学無機化学 [FeF6]3-は無色であるのに対し、[CoF6]3-は可視領域に吸収帯を1本だけもち、色がある理由を考える。 [FeF6]3- の電子配置 F原子は分光化学系列より、弱配位子場配位子であることが知られているから、この錯 […] 続きを読む
ヘキサアクアクロム(Ⅱ)イオンの分子構造のヤーン・テラー効果を考える 公開日:05/07/2023 化学無機化学 なぜヤーンテラー効果が起こるか? ヤーンテラー効果により、分子がひずみ、縮退が解消されることで、縮退した基底状態を持つ非線形分子またはイオンよりも安定した分子になる。 [Cr(H2O)6]2+ Crはd4高スピン錯体であ […] 続きを読む
錯体の色を考える”コバルト錯体” 更新日:22/07/2024 公開日:05/07/2023 化学無機化学 錯体の色は何で決まるか? 錯体の色は、主に遷移金属イオンの配位状態によって決まる。 遷移金属イオンは周りに配位子を持つことで錯体を形成する。 この配位子によって、遷移金属イオンの電子状態が変化し、光の吸収や放出が起こるこ […] 続きを読む