錯体の色を考える”コバルト錯体” 更新日:22/07/2024 公開日:05/07/2023 化学無機化学 錯体の色は何で決まるか? 錯体の色は、主に遷移金属イオンの配位状態によって決まる。 遷移金属イオンは周りに配位子を持つことで錯体を形成する。 この配位子によって、遷移金属イオンの電子状態が変化し、光の吸収や放出が起こるこ […] 続きを読む
「LFSE」いろんな錯体の配位子場安定化エネルギーを求める 公開日:05/07/2023 化学無機化学 導入 電子配置、不対電子の数、結晶場理論、結晶場分裂などから配位子場安定化エネルギー”LFSE"を求める。 [Co(NH3)6]3+ NH3は中性だから、八面体錯体中のコバルトイオンは+3に荷電。 NH3は分光化学系列の […] 続きを読む
平面四角形錯体を簡単に説明する 公開日:04/07/2023 化学無機化学 本質 強配位子場下でのd8配置は平面四角形錯体を形成する傾向にある。 軌道のサイズが大きく、スピン対生成が容易な4d、5d金属では、この傾向はより顕著になる。 詳細 一番立体障害の少ない配置は正四面体構造だ。 しかし、い […] 続きを読む
ヤーン・テラー効果「錯体のひずみを説明する」 更新日:02/05/2024 公開日:04/07/2023 化学無機化学 基礎 錯体の基底電子配置において軌道が縮退しているときは、正方歪みが起こる。 これはつまり、縮退を解消してより低エネルギー化するために錯体が歪む。 ひずみ a 二つの配位子が中心金属イオンから離れるように動いた場合の正方 […] 続きを読む
変化する天然繊維「綿」 更新日:04/07/2023 公開日:03/07/2023 繊維のはなし 綿 もめん、コットン、と慣れ親しまれている。 衣料用繊維として最も親しまれている繊維であるが、広く使われるようになったのは産業革命後である。 明治時代に紡績業が発達し、戦後の経済復興の大き役割を果たした。 産出国によって […] 続きを読む
四ハロゲン化ケイ素と三ハロゲン化ホウ素のルイス酸性の傾向の違い 公開日:03/07/2023 化学無機化学 四ハロゲン化ケイ素のルイス酸性の傾向 SiI4 < SiBr4 < SiCl4 < SiF4 三ハロゲン化ホウ素のルイス酸の傾向 BF3 < BCl3 < BBr3 < BI3 傾向の […] 続きを読む
置換型固溶体と侵入型固溶体 公開日:03/07/2023 化学無機化学 置換型固溶体 母体の単純な金属の原子の位置のうち、いくつかを溶質金属の原子が占めている固溶体。 3つの条件 1 両元素の原子半径が約15%以内で一致していること。 ナトリウムとカリウムは原子半径の差が19%あり、固溶体を […] 続きを読む
HeHe*二原子分子の分子軌道 更新日:02/05/2024 公開日:03/07/2023 化学無機化学 題材 He原子が光子を吸収して1s12s1配置を持つ状態に励起されると、他のHe原子と弱い結合を作ってHeHe*二原子分子を生じる。 この化学種の結合の分子軌道を考える。 励起されたHe原子をここではHe*と表記する。 […] 続きを読む
S4-,O4-の反応エンタルピーを結合エンタルピーから推定する 更新日:04/07/2023 公開日:03/07/2023 化学無機化学 S4- 反応 解 S-S結合が合計3mol切れ、 S-S結合が合計3mol生成 するから、 となり、反応エンタルピーは0kJmol-1 O42- 反応 解 O22-の単結合が1mol切れ、 O=Oの二重結合が1mol切れ […] 続きを読む
VSEPRモデルで予測される結合角の違い「ICl6-,SF4」 更新日:02/05/2024 公開日:03/07/2023 化学無機化学 VSEPRモデルの問題点 同じエネルギーを持つ二つ以上の基本構造があるとき、予測に困難が生じる。 中心原子に7つの高電子密度領域がある場合、同じようなエネルギーの配座がたくさんあるという事情から、予想が難しい。 分子の形 […] 続きを読む