![結合エンタルピーを用いて反応エンタルピーを推定する](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-01-15.58.50.png?fit=640%2C543&ssl=1)
実例
SF4(g)からSF(g)が生成する時の反応エンタルピーを推定する。
条件は以下に示す。
![結合エンタルピーを示した](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-02-16.09.42.png?resize=640%2C255&ssl=1)
解き方
反応エンタルピーは、結合を切るための結合エンタルピーの和から結合を生成するためのエンタルピーの和を引いたものに等しいことを利用する。
反応は以下である。
![SF6を生成する時の反応式](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-02-16.09.47.png?resize=640%2C75&ssl=1)
この反応では、F-F結合が1molおよびS-F結合(SF4中)が4mol切れなければならない。
これに対応するエンタルピーの変化は、
![結合が切れる時のエンタルピー変化](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-02-16.09.52.png?resize=640%2C54&ssl=1)
結合を切るためにエネルギーが使われるのでこのエンタルピー変化は正である。
さらに、S-F結合(SF6中)が6mol生成するが、それに伴うエンタルピー変化は、
![結合が生成する時のエンタルピー変化](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-02-16.09.58.png?resize=640%2C62&ssl=1)
結合が生成する際にエネルギーが放出されるのでこのエンタルピー変化は負である。
したがって、全体としてのエンタルピー変化は
![エンタルピー変化の計算結果](https://i0.wp.com/entropy.jp/wp-content/uploads/2023/07/スクリーンショット-2023-07-02-16.10.06.png?resize=640%2C165&ssl=1)
となり、著しい発熱反応であることがわかる。