CBr4(四臭化炭素)の点電子構造(ルイス構造)は、炭素原子(C)を中心にして臭素原子(Br)が4つ結合している分子の電子配置を示します。この構造を描くためのステップを詳細に解説します。
1. 原子の総数と価電子の確認
まず、分子を構成する各原子の価電子の数を確認します。
- 炭素(C):周期表で4族に属しており、価電子は4個。
- 臭素(Br):周期表で17族に属しており、価電子は7個。
分子全体での価電子の総数を計算します。
2. 骨格構造の決定
次に、分子の骨格構造を決定します。CBr4の場合、炭素原子が中心となり、4つの臭素原子がそれに結合します。
3. 単結合の配置
各結合には2個の電子が必要です。炭素と臭素の間に単結合を形成します。
価電子の使用数=4×2=8
4. 残りの価電子の配置
最初のステップで計算した価電子の総数(32個)から、結合に使用した電子の数(8個)を引きます。
残りの価電子=32−8=24
残りの価電子を臭素原子に配置し、それぞれがオクテット(8個の電子)を満たすようにします。
5. 各臭素原子の電子の配置
各臭素原子に残りの価電子を配置していきます。
- 各臭素原子は結合で2個の電子を共有しているため、残りの6個の電子を配置します。
ここで、各臭素原子には以下のように配置されます。
6. 完成した点電子構造
以上の手順を踏むと、CBr4の点電子構造が完成します。
この構造では、炭素原子は4つの共有結合を形成し、各臭素原子はそれぞれ6つの非共有電子対を持っています。
まとめ
点電子構造を描くためには、以下のステップを踏む必要があります
- 各原子の価電子の数を確認し、分子全体の価電子の総数を計算する。
- 骨格構造を決定する。
- 単結合を配置し、結合に使用する電子の数を計算する。
- 残りの価電子を各臭素原子に配置し、オクテットを満たす。
- 完成した点電子構造を確認する。
この手順を使えば、CBr4だけでなく他の多くの分子の点電子構造も描けるようになります。是非、練習してみてください。
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