『Lewis構造・線結合構造』の基本ルールと一覧

分子の共有結合を示す簡単な表現方法として、Lweis構造(ルイス構造)が知られている。

これは原子の価電子を点で書き表すことで表現できる。

また、より簡便な表現法に線結合構造がある。

今回はこれらの基本と、さまざまな分子の線結合構造を一覧にする。

点電子構造とは

点電子構造は、分子内の原子間の電子の共有及び非共有状態を図式化したものである。

これにより、原子の価電子の配置と結合の性質が視覚的に表現される。

具体的には、原子を表す記号の周囲に電子を点で示し、共有電子対(結合電子)と非共有電子対(孤立電子)を区別して配置する。

この表現方法は、分子の化学的性質や反応性を理解する上で重要であり、特にオクテット則の適用や形式電荷の計算に利用される。

オクテット則についての詳しい説明はこの記事を参考に。

点電子構造と線結合構造

全ての原子が貴ガスの電子配置を持ったときに安定な分子となる。

分子構造を描画する際は、安定を目指して「オクテット則」を満たす必要がある。

以下に、オクテット則を満たした点電子構造・線結合構造の例を示す。

また、線結合構造は、点電子構造の結合部を線で表した表現法である。

原子が作る共有結合の数は、キガスの電子配置になるのにいくつの価電子が必要かによって変わる。

水素原子は1個の価電子。

炭素原子は4個の価電子。

窒素は、5個。

酸素は6個。

ハロゲンは7。

後何個の電子で貴ガスと同じ電子数になるかが、結合本数である。↓

クロロメタンの点電子構造と線結合構造

解き方

非共有電子対である結合は原子間の線として表されることを思い出す。

水素は1個、炭素は4個、塩素は7個の価電子を持っている。

したがって、クロロメタンは次のように表せられる。

線結合構造一覧

・クロロホルム

・メチルアミン

・硫化水素

・メチルリチウム

・プロパン

・ヘキサン

・プロペン

・1,3-ブタジエン

・アスピリン(アセチルサリチル酸)

・クエン酸

アセトアミノフェノン

・アセトニトリル

・ジメチルジスルフィド

・アセトアミド

・塩化ビニル

・酢酸イオン

・プロピン

まとめ

いかがだったでしょうか。

他にも線結合構造を知りたい分子がありましたら、コメントで受け付けております。

最後に、おすすめの化学本を。。。是非!

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勉強色が少なくて、雑学っぽく面白い話が多いよ!