Entropy

やってみなくちゃわからない。

「化学」の記事一覧

ヒドロホウ素化によるアルケンの水和

はじめに マルコフニコフ型生成物を与えるオキシ水銀化ー脱水銀反応に加えて、逆マルコフニコフ型生成物を与える相補的な方法もある。 それが、ヒドロホウ素化だ。 ヒドロホウ素化とは ヒドロホウ素化は、ボランBH3のB-H結合が […]

オキシ水銀化によりアルケンを水和する

はじめに 水がアルケンに付加することを水和という。 この反応は、アルケンを水と強酸触媒で処理するとHXの付加とほぼ同じ機構で起こる。 アルケンの酸触媒水和は大規模な工業的製法に適しており、エチレンの水和で多量のエタノール […]

アルケンの水和の機構を示した

アルケンの水和とは 水は、アルケンに付加してアルコールを与える。 この過程のことを水和という。 この反応で、硫酸などの強酸触媒で処理するとHXの付加と似た機構で起こることが知られている。 実際に反応機構を見ていこう! 反 […]

アンチの立体化学

はじめに 有機化学の反応を考える時、大抵の反応機構では立体化学を説明していない。 すなわち、その機構でどんな立体異性体が生成するかがわからないままなのだ。 今回はアルケンのハロゲン化反応に注目して、立体化学を学んでいく。 […]

アルケンの合成方法

はじめに アルケンは、簡単な出発物(アルコール、ハロゲン化アルキル)から合成できる。 これさえ知っておけば、十分だと言える。 アルケンの反応といえば付加反応であるように、アルケンの合成といえば脱離反応と言える。 付加反応 […]

カルボカチオン転位について

諸言 アルケンの求電子付加がカルボカチオン機構であることは、どうしたら分かるか? 正確なことはわかっていない。 ここで考える機構は、既知の事実と全て完全に一致していることを示すことだ。 あらゆるデータが満足に説明されれば […]

「有機化学」反応機構の矢印の書き方ルール

はじめに 反応機構を書くときに、曲がった矢印を正しく使うためには基本のルールを知っている必要がある。 これから、反応機構における矢印の使い方を簡単に説明する。 ルール1 電子は、求核種(赤)から求電子種(青)に向かって動 […]

求核試薬か求電子試薬かを決める

求核試薬(nucleophile) 求核試薬は負に分極した電子に富んだ原子を持っており、正に分極した電子不足の原子に電子対を供与して結合を生成する。 求核試薬は中性か、または負に帯電している。 例として、 アンモニア、水 […]