
Dellの27インチ4Kモニター「S2721QS」を購入し、実際に使用してみました。ゲーム、動画編集、音楽制作、3Dモデリングなど、多岐にわたる用途での使用感をお伝えします。
はじめに
高解像度のモニターを探していたところ、DellのS2721QSが目に留まりました。27インチの大画面と4K解像度、IPSパネル搭載で、作業効率の向上が期待できそうです。実際に使用してみた感想を詳しくご紹介します。

製品概要
主な仕様
- 画面サイズ: 27インチ
- 解像度: 4K UHD (3840 x 2160)
- パネルタイプ: IPS(非光沢)
- 色域: sRGB 99%
- 接続端子: HDMI x2、DisplayPort x1
- 調整機能: 縦横回転、高さ調節、チルト、スイベル
- その他機能: AMD FreeSync対応、内蔵スピーカー
- 保証: 3年間無輝点交換保証
このモニターは、Amazon.co.jp限定で販売されており、3年間の無輝点交換保証が付属しています。
特徴の掘り下げ
高精細な映像表示
4K解像度とIPSパネルの組み合わせにより、非常に鮮明で色鮮やかな映像を楽しめます。写真編集や動画視聴、ゲームプレイ時に細部までクリアに表示され、作業やエンターテインメントの質が向上しました。特に、sRGB 99%の広色域は、色再現性が高く、クリエイティブな作業に適しています。

柔軟な調整機能
スタンドは高さ調整、チルト(上下角度調整)、スイベル(左右角度調整)、ピボット(縦横回転)に対応しており、作業内容や姿勢に合わせて最適な位置に調整できます。これにより、長時間の作業でも快適さを維持できました。
多彩な接続端子
HDMIポートが2つとDisplayPortが1つ搭載されており、複数のデバイスを同時に接続できます。例えば、PCとゲーム機を同時に接続し、入力を切り替えて使用することが可能です。ただし、USB-Cポートは搭載されていないため、最新のノートPCとの接続を考えている場合は、別途アダプターが必要です。
内蔵スピーカー
3Wの内蔵スピーカーが搭載されていますが、音質は必要最低限といった印象です。映画鑑賞や音楽鑑賞、ゲームプレイで迫力あるサウンドを求める場合は、外部スピーカーやヘッドホンの使用をおすすめします。

デザインとビルドクオリティ
ベゼル(画面周りのフレーム)は非常に薄く、フレームレスデザインが採用されています。これにより、画面への没入感が高まり、マルチディスプレイ環境でもシームレスな表示が可能です。背面は明るいグレー(ほぼ白)で、シルバーのDellロゴが配置され、全体的にスタイリッシュな印象を受けました。
使用感・感想
ゲームプレイでの体験
4K解像度とAMD FreeSync対応により、ゲームの映像は非常に滑らかで美しく表示されました。特にオープンワールド系のゲームでは、広大な景色を高精細で楽しむことができ、没入感が向上しました。ただし、リフレッシュレートは60Hzのため、競技性の高いFPSゲームなどで高リフレッシュレートを求める場合は、他の選択肢も検討する必要があります。
動画編集での活用
4K解像度と広色域により、動画編集時のプレビューが非常にクリアで、色の確認も正確に行えました。27インチの大画面は、タイムラインや各種ツールを同時に表示しても作業スペースに余裕があり、効率的に編集作業を進めることができました。
音楽制作(DTM)での使用
DAWソフトウェアの複数のトラックやプラグインを同時に表示でき、作業効率が向上しました。ただし、内蔵スピーカーの音質は音楽制作には適していないため、外部モニターやヘッドホンの使用が前提となります。
3Dモデリングでの体験
高解像度と広い作業スペースにより、細部のモデリングやテクスチャ作業が快適に行えました。
他製品との比較
このDell S2721QSを購入する際、同価格帯の他製品とかなり比較検討しました。特に候補に挙がったのは以下の2つです。
- LG 27UL500-W
同じく27インチの4Kディスプレイで、価格も近く、IPSパネルを搭載しています。色味はややナチュラル寄りで、映像編集を重視するならこちらを選ぶユーザーも多い印象です。ただし、スタンド機能の自由度は低めで、高さ調整や回転ができません。この点で、Dell S2721QSのほうが長時間作業には向いていると感じました。
- BenQ EW2880U
音響に強いBenQらしく、treVoloスピーカーを搭載しており、音質面で優れています。また、HDR10に対応しており、映像鑑賞に力を入れるユーザーには向いています。ただし、本体サイズや重量がやや大きく、設置スペースに余裕が必要な点と、価格が少し高めです。
結果として、私にとっては「色再現」「スタンド調整の自由度」「保証の手厚さ」のバランスで、Dell S2721QSが最適な選択でした。特に3年間無輝点保証は、安心感という意味でも大きな決め手になりました。
購入前に気をつけたいポイント
S2721QSはとても完成度の高いモニターですが、いくつか注意点もあります。
リフレッシュレートは60Hz
ゲーミングモニターとしては、144Hzや165Hzの高リフレッシュレートが主流になりつつある中、本機は60Hzです。RPGやシミュレーション系のゲームであればまったく問題ありませんが、FPSなどスピード感重視のジャンルを中心に遊ぶ場合は、より高リフレッシュレートのモデルが適しています。
USB-C非搭載
最近ではUSB-Cで給電と映像出力を同時に行えるモニターが増えてきましたが、S2721QSはUSB-Cポートが非搭載です。MacBookなどとの接続を検討している場合は、DisplayPortかHDMI変換アダプターを別途用意する必要があります。
内蔵スピーカーの限界
前述の通り、内蔵スピーカーは補助的なレベルです。音質にこだわる用途では外部機器が必須になりますが、逆に言えば「スピーカーは最低限でOK」という方には、省スペース化にもつながります。
まとめ:S2721QSは誰におすすめか?
Dell S2721QSは、以下のような方に特におすすめできる製品です。
- 4K解像度で作業領域を広げたいクリエイター(動画編集・写真加工・3Dなど)
- マルチタスクを快適に行いたいビジネスユーザー
- インテリアになじむデザイン性とスタンド調整機能を求める方
- コストパフォーマンスを重視しつつも、保証をしっかりと受けたい人
一方で、FPSなど高フレームレートを重視するゲーマーや、USB-C接続での利便性を重視するノートPCユーザーにとっては、他の選択肢も検討に値すると思います。
私自身は、S2721QSを導入したことで制作環境が一気に快適になり、作業への集中力も上がりました。何より、目が疲れにくくなったのは大きな変化でした。4Kモニター入門としてもバランスの取れた一台だと感じます。
✅ 総合評価(個人目線)
- 映像美:★★★★★
- 操作性・設置自由度:★★★★☆
- スピーカー音質:★★☆☆☆
- コスパ:★★★★★
- ゲーム用途向き:★★★☆☆
購入を検討されている方は、自分の用途に本機がどうフィットするかを想像しながら選ぶと後悔しないと思います。高コスパな4Kモニターを探しているなら、Dell S2721QSは間違いなく有力な候補の一つになるでしょう。