
小型Bluetoothスピーカーの中でも、「コスパ重視派」に刺さる一台。
それが Anker の Select 4 Go です。
価格帯・機能・使い心地のバランスがなかなか良く、普段使い〜ライトなアウトドア用途まで広くカバーできる印象でした!

重さ
手に取った瞬間「軽っ!」と声が出るくらい軽いのに、ちゃちな印象はありません。

約265gというと、缶コーヒーより少し軽いくらい。通勤バッグにポンと入れても肩に負担がなく、出先で気軽に音楽をかけられるのは嬉しいところ。軽量スピーカーにありがちな「音がスカスカ」な印象もなく、バランス良く音が出るので頼もしいです。
豆知識として、Bluetoothスピーカーは内部に入っているバッテリーの容量によって重さが決まる部分も大きいので、この軽さで20時間再生できるのは結構すごい技術だったりします。
頑丈さ
外装はマットな質感の樹脂で、手で押してもびくともしない剛性感。キャンプのときに少し地面に落としたことがありますが、傷もほとんどつかず普通に動作しました。こういうシーンで壊れないかどうかは心理的安心感に直結しますね。

ちなみにスピーカー内部は振動板やパッシブラジエーターなど精密部品が多いので、あまり強く叩くのはNG。それでもこの頑丈さなら日常的な使用では安心して扱えます。
防水性
防水規格IP67に対応しているのはかなり心強いです。実際にお風呂場で使ってみましたが、湯気や水しぶきがかかっても問題なし。小雨の中でベランダ音楽タイムを楽しんだこともあります。

豆知識ですが、「IP67」の“6”は防塵性能を、“7”は防水性能を表しています。数字が大きいほど耐久性が高く、7は「水深1mに30分沈んでも壊れない」レベル。海辺やプールサイドでも気軽に使えるのは嬉しいポイントです。
充電端子
USB-C端子が採用されているのも地味に便利。スマホやタブレットと同じケーブルで充電できるので、旅行のときに荷物が減ります。


一度だけ充電ポートのキャップを閉め忘れたまま水場で使ってヒヤッとしましたが、しっかり乾かしてから充電したら問題なく使えました。
防水機器は濡れたまま通電すると内部に水が侵入しやすいので、使用後はしっかり拭いてから充電するのがベストです。
横置き・縦置きの安定感
デスクでは横置き、ベッドサイドでは縦置きと使い分けできるのが意外と便利。どちらの置き方でも転がったりせず安定します。


縦置きにすると音の広がり方が少し変わり、真正面に音が飛んでくる感じになるのが面白いです。これは音響の指向性の違いによるもので、置き方で音の印象が変わるのも小型スピーカーならではの楽しみ方です。
持ち運びやすい紐
付属のストラップは見た目以上に丈夫で、キャンプギアのカラビナにかけても安心感があります。

持ち運びのときに手首にひっかけられるので、両手がふさがっていても落とさずに済むのが良いところ。
昔のモデルは細い紐で心許なかったのですが、今のモデルは耐久性が向上していて安心感が違います。
重低音
正直に言うと、重低音の迫力はあまり期待しない方がいいです。
ヒップホップやEDMをかけると、低音は確かに出ているけれど、ズンズンと胸に響く感じはありません。小さな筐体でここまで鳴っているのは立派ですが、重低音好きには少し物足りないかも。
ちなみに、小型スピーカーの低音は“パッシブラジエーター”という振動板が頑張って生み出しています。筐体を手で持つとその振動がよく分かり、音楽に合わせて手が揺れる感覚がちょっと楽しいんですよね。
最大音量
最大音量は、正直「爆音」とは言えません。近所迷惑になるほどの音量は出ないので、ワンルームや寝室で使うにはちょうどいいくらい。
逆に言えば、パーティーや広い公園で音を響かせたいなら物足りなく感じるかもしれません。
豆知識ですが、人間の耳は音量を2倍に感じるためには、スピーカー出力は10倍必要と言われています。つまり5Wと10Wのスピーカーの差は「ちょっと大きくなったかな?」程度で、劇的な変化ではないんです。小型スピーカーの限界を理解しておくと不満も減ります。
サイズ感
写真で見るより、実物はやや大きめに感じるかもしれません。手のひらサイズではあるのですが、厚みがしっかりあって存在感があります。小さすぎると音が軽くなりがちなので、このサイズは“音質とのトレードオフ”と考えれば納得。

ちなみに音響工学では、スピーカーの筐体容量が大きいほど低音が出やすくなると言われています。Select 4 Goが思ったより大きいのは、その分しっかり音を鳴らすための設計でもあるわけです。
シンプルなボタン
電源・音量・Bluetoothペアリングの3つのボタンが大きめに配置されていて、押し心地もカチッと確実。暗いテントの中でも手探りで操作できるのはありがたいです。

個人的にはボリュームボタンの長押しで曲送りができるのが便利だと感じました。
ちなみに、音量調整はデジタル信号で行っているので、スピーカー側で変えてもスマホ側で変えても音質は基本同じ。
電池持ち
最大20時間再生はやはり強力。朝から夜まで流しっぱなしでもまだ余裕があるのは驚きです。実際にピクニックで丸一日使ったあと、家に帰ってバッテリー残量を見たら半分くらい残っていました。
ちなみにリチウムイオン電池は満充電よりも80〜90%くらいの充電で止めた方が長寿命になると言われています。アプリで残量を見ながら充電を管理するとさらに長く付き合えます。
最後に
このように、Soundcore Select 4 Goはただのポータブルスピーカーというより「日常に溶け込む音楽ツール」としての完成度が高いです。
実際に使うと、持ち運びの手軽さと音質・耐久性のバランスが心地よく、気がつくと毎日どこかで鳴らしてしまう、そんな存在になりました。