​【使用感想】INNOCNの27インチゲーミングモニター「27M2V」

​INNOCNの27インチゲーミングモニター「27M2V」は、4K解像度、160Hzの高リフレッシュレート、そしてHDR1000対応のMini LEDバックライトを搭載した高性能モデルです。

​ゲーム、動画編集、音楽制作、3Dモデリングといった多岐にわたる用途での使用を想定し、実際の使用感を交えながら詳しくレビューしていきます。

商品概要

「INNOCN 27M2V」は、27インチのIPSパネルを採用し、3840×2160ピクセルの4K解像度に対応しています。​

最大160Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度を実現し、ゲームプレイにおいて滑らかな映像表示が可能です。​さらに、HDR1000に対応したMini LEDバックライト(2304ゾーン分割)を搭載し、高輝度かつ高コントラストな映像表現を実現しています。​

入力端子はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB Type-C(最大90W給電対応)×1を備え、多様なデバイスとの接続が可能です。​また、USBハブ機能(USB 3.0×2)や5W×2の内蔵スピーカーも搭載しています。​

特徴の掘り下げ

高解像度と高リフレッシュレート

4K解像度と最大160Hzのリフレッシュレートを兼ね備えており、高精細かつ滑らかな映像表示が可能です。​特にFPSゲームやeスポーツタイトルでは、高リフレッシュレートが求められるため、競技性の高いゲームプレイに適しています。​

また、PS5との接続時には120Hz(VRR)にも対応しており、最新のコンソールゲームでも高いパフォーマンスを発揮します。

HDR1000対応のMini LEDバックライト

HDR1000に対応したMini LEDバックライトを搭載しており、1152ゾーンのローカルディミングにより、明るい部分と暗い部分を精細に制御します。​

これにより、映像のダイナミックレンジが広がり、リアルで迫力のある映像表現が可能です。​特に映画鑑賞やHDR対応ゲームでは、その効果を存分に感じることができます。

豊富な接続端子とUSBハブ機能

HDMI 2.1、DisplayPort 1.4、USB Type-Cといった多彩な入力端子を備えており、PCやゲーム機、スマートフォンなど、さまざまなデバイスとの接続が可能です。​

特にUSB Type-Cポートは最大90Wの給電に対応しており、ノートPCの充電も同時に行えます。​さらに、USB 3.0ポートを2基搭載したUSBハブ機能も備えており、周辺機器の接続にも便利です。

エルゴノミクスデザイン

スタンドは高さ調整、左右の回転、ピボット機能に対応しており、ユーザーの好みに合わせた柔軟な配置が可能です。​これにより、長時間の作業やゲームプレイでも快適な視聴環境を維持できます。

使用感・感想

ゲームプレイでの体験

実際に「INNOCN 27M2V」を使用してFPSゲームをプレイした際、高リフレッシュレートと低遅延により、非常に滑らかで応答性の高いゲーム体験が得られました。​特に動きの速いシーンでもブレや遅延を感じることなく、快適にプレイできました。​また、HDR対応ゲームでは、明暗のコントラストが際立ち、没入感が一層高まりました。

動画編集やデザイン作業での活用

4K解像度と広色域対応により、動画編集やデザイン作業でも高いパフォーマンスを発揮します。​細部まで鮮明に表示されるため、色の微調整や細かなデザイン作業がスムーズに行えました。​また、sRGBモードの色再現性も高く、色精度が求められる作業にも適しています。

音楽制作や3Dモデリングでの使用

音楽制作や3Dモデリングにおいても、広い作業スペースと高解像度の恩恵を感じました。​複数のウィンドウを同時に開いても作業領域が広く、効率的に作業を進めることができました。

​ただし、内蔵スピーカーの音質は平均的であるため、高品質な音響環境を求める場合は外部スピーカーの使用を検討すると良いでしょう。

操作性と設定について

OSDメニューの操作性はやや複雑で、初めて使用する際には戸惑うことがありました。特にHDR設定の切り替えやローカルディミングの設定は少し手間取る場面もありましたが、慣れてしまえば一通りの設定は直感的に操作できるようになります。

付属のリモコンを活用すれば、わざわざモニター背面のボタンに手を伸ばす必要もなく、かなり快適に操作できました。とはいえ、初期設定時には取扱説明書やレビュー記事を参考にするのがおすすめです。


メリットとデメリットの整理

良かった点

  • 4K + 160Hzの組み合わせ:非常に滑らかかつ精細な表示で、FPSゲームや映像制作において明確なアドバンテージを感じた。
  • Mini LED × HDR1000の高輝度・高コントラスト:映像の立体感があり、ゲームも映画もかなり没入感が高かった。
  • USB-C給電対応(最大90W):ノートPCとの相性が抜群で、デスク環境がスッキリ整う。
  • 豊富な接続端子:HDMI 2.1やDisplayPort、USBハブも搭載しており、幅広い機器と接続可能。
  • スタンドの柔軟性:高さ・回転・チルト・ピボットすべて対応しており、作業時の姿勢調整が楽。

気になった点

  • OSDメニューのUIがやや煩雑:特にHDRやローカルディミング設定が深い階層にあり、直感的ではない。
  • スピーカー音質は控えめ:あくまで「仮」で鳴らせる程度。音楽制作や映画鑑賞には外部スピーカーが推奨される。
  • 本体サイズ・重量がやや大きめ:27インチでMini LEDという構造上、設置場所に余裕が必要。

他製品との比較

このモデルを選ぶにあたり、候補に挙がった他の製品と比較した印象も共有しておきます。

【比較1】ASUS ROG Swift PG27UQ

  • 同じく4K・HDR1000対応で、G-SYNC Ultimateもサポート。ただし価格が倍近く(約20万円前後)と高額。
  • 色再現や信頼性は非常に高いが、INNOCN 27M2Vはコスパの面で大きく優れる。

【比較2】Gigabyte M28U

  • こちらも4K/144Hz対応でUSB-Cあり。価格もINNOCNと近い(約8〜9万円)。
  • ただしバックライトは通常のLEDで、HDR性能やコントラストの面ではMini LED搭載のINNOCNが優位。

【比較3】LG UltraFine 27UN850-W

  • USB-Cや高精度な色再現は共通だが、リフレッシュレートは60Hz止まり。ゲーミングには不向き。

このように、INNOCN 27M2Vは高スペックながら価格は抑えめで、非常にバランスが取れた製品でした。


総合評価と購入アドバイス

「INNOCN 27M2V」は、4K × 160Hz × HDR1000 × USB-C給電という、2025年現在のモニター市場で求められる要素を一通り兼ね備えています。それでいて価格は抑えられており、約10万円前後というコストでこのスペックが手に入るのは正直かなり魅力的でした。

特に、ゲーム・動画編集・音楽制作・デザインワークなどを並行して行うような方にとっては、スペック面でも機能面でも文句なしの一台だと感じました。

ただし、「とにかくシンプルな操作性を求める」という方や、「音質にも強くこだわる」という方にはやや不満が残る可能性があります。その場合は、スピーカーや設定まわりで補完できる準備をしておくと良いでしょう。


最後に

この記事を読んでくださった方が、「INNOCN 27M2V」が自分に合うかどうかを冷静に見極める一助となれば幸いです。

僕自身、日常的にDAWを立ち上げたり、Premiere Proで映像編集をしたり、時にはBlenderで3Dの確認をしたりするのですが、こうした作業を快適にこなせるモニターはなかなか貴重です。その点で、このモニターは日常の生産性と没入感の両方をしっかり支えてくれました。

本格的な映像・音・作業環境を求める方には、間違いなくチェックすべき一台だと思います。